
東京港の歴史を振り返る
東京港は国際貿易港として大きく
飛躍してきました。
首都圏さらには東日本全域に及ぶ
物流の要である東京港の歴史をご紹介します。

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1991年東京港開港50周年
開港時と比較して入港船舶数は24.3倍、取扱貨物量は11.4倍になりました。
1990年(平成2)から1991年(平成3)にかけて行われた記念行事の総動員数は、延べ約51万5,000人に達しました。 -
1991年晴海客船ターミナル供用開始
物流の面では国内トップクラスの港に成長した東京港ですが、国際都市としての発展に伴って、東京は次第に観光地としても注目を集めるようになり、東京港の客船受け入れ基地としての重要性も高まってきました。
これを受けて晴海ふ頭に大規模な旅客船バースを整備し、開港50周年を記念して東京の海の玄関口となる客船ターミナルを開設しました。 -
1992年臨海副都心開発の始動期
レインボーブリッジや新交通システム「ゆりかもめ」など、臨海副都心の都市活動を開始するための都市基盤施設等の整備が進められました。
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1993年レインボーブリッジ開通
青海地区等の物流基地や臨海副都心と都心方向を結ぶ動脈として、約6年の歳月を費やして建設されました。
東京港の中心部に位置し、スマートでモダンなデザインのつり橋は、東京港の景観を一新する新しいシンボルとなりました、 -
1993年青海コンテナふ頭第2号供用開始
コンテナ船の大型化に対応した東京港初の高規格公共バースとなりました。
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1994年青海コンテナふ頭第3号供用開始
海外の船会社を借受者とする高規格専用バースが供用されました。
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1995年東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」開業
都心と臨海副都心を結ぶ公共交通機関として新橋−有明間が開業しました。
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1996年青海・台場地区
業務施設や広域型の商業施設、水辺の景観を活かした住宅などの整備が進められ、第1次進出事業者の施設が開業しました。
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1996年有明南地区
東京国際展示場(東京ビッグサイト)などに、にぎわいの拠点となる施設が整備され、まちづくりが進められました。
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1996年東京臨海高速鉄道「りんかい線」開業
東京港を横断して既成市街地と臨海副都心を結ぶ臨海副都心線(りんかい線)の第一期区間(新木場ー東京テレポート間)が開通しました。
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1996年青海コンテナふ頭第4号供用開始
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1998年大井コンテナふ頭再整備事業 新7号供用開始
コンテナ船の大型化への対応や大規模地震対策などのため、既設8バースを7バースに再整備する工事が1996年(平成8)からはじまり、最初の新バースとなる第7バースの供用が開始されました。
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1998年大井コンテナふ頭再整備事業 新2号、第3号供用開始
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2000年国際競争の時代と東京港
急速な経済の国際化は、世界の港湾の激しい競争をもたらしました。
国際港湾としてこの競争に打ち勝つため、東京港では国際水準のふ頭や高度な物流機能、道路網の整備が進められました。 -
2000年大井コンテナふ頭再整備事業 新6号供用開始
大井コンテナふ頭の再整備事業は、コンテナ船の大型化や輸送システムの変化、輸入貨物の増大など、コンテナ輸送を取り巻く新たな情勢変化に対応するものでした。
また、阪神淡路大震災の教訓を踏まえ、震災時においても国際物流機能を確保し、首都圏の経済活動を維持するため、新4、5、6号は耐震強化岸壁として整備しました。 -
2001年東京港開港60周年
国際貿易港の主要な指標である外貿コンテナ取扱個数では、1998年(平成10)以降、国内港湾で第1位となりました。
開港60周年の記念キャンペーンを展開し、各種記念行事の総動員数は、延べ約206万7,000人に達しました。 -
2001年大井コンテナふ頭再整備事業 新4号供用開始
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2002年臨海トンネル開通
東京港の物流機能の沖合展開や臨海副都心をはじめとする臨海地域の開発に合わせ、交通基盤の整備も進められました。
東京港臨海道路は航路を横断し沖合の埋立地を結ぶことにより、臨海部の交通需要に対応する道路として整備され、まず臨海トンネルを含むⅠ期事業区間(大田区城南島~中央防波堤地区)が開通しました。 -
2004年大井コンテナふ頭再整備事業の完了
2003年(平成15)に新5号、2004年(平成16)に新1号が供用を開始し、大井コンテナふ頭再整備事業は完了しました。
この再整備は、稼働中のターミナル機能を阻害することのないように、常時6バースを確保し順次整備を進めるなど、既存ターミナルを供用しながら大規模かつ効率的な高規格コンテナターミナルを短期間に整備する一大事業であり、東京港の国際競争力の強化に大きく貢献しました。
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2011年東京港開港70周年
開港70周年の記念事業では、東京港のPRや臨海副都心のにぎわい創出のほか、3月に発生した東日本大震災の復興支援を目的として「東京港フォトコンテスト」や「Port of Tokyoフェスティバル」などの各種事業を展開しました。
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2011年新しゅんせつ船「海竜」竣工
隅田川や荒川などの河口に位置する東京港では、土砂が堆積しやすいため、戦前から直営しゅんせつを行ってきました。
以前はしゅんせつ船や土運船、押船などの複数の船で作業をしていましたが、東京港内の船舶の大型化や増加に伴い、より安全で効率的に行うために、自ら航行し、1隻だけでしゅんせつ作業が行える「海竜」が竣工しました。 -
2012年東京ゲートブリッジ開通
東京ゲートブリッジを含む東京港臨海道路Ⅱ期事業区間(中央防波堤地区〜江東区若洲)が開通しました。
これにより、大田区城南島と江東区若洲との間を結ぶ東京港臨海道路の全区間が開通しました。 -
2013年2020年オリンピック・パラリンピック競技大会開催都市決定
2013年(平成25)9月8日(日本時間)、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されたIOC(国際オリンピック委員会)総会で、2020年オリンピック・パラリンピック競技大会の開催都市が東京に決定しました。
その後、臨海部には14の競技会場と選手村、IBC・MPCの設置が決定されました。 -
2017年中央防波堤外側コンテナふ頭Y1バース供用開始
中央防波堤外側に新たなコンテナターミナルが完成しました。
長さ230m、水深11m面積12.9ヘクタールで、16列対応のガントリークレーンが3基据え付けられました。
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2020年東京港海の森大橋・海の森トンネル供用開始
東京港の円滑かつ効率的な道路ネットワークを拡充・強化するために、東京都及び国土交通省が整備を進めていた「臨港道路南北線及び接続道路(「東京港海の森トンネル」、「海の森大橋」)」が、開通しました。
これにより、中央防波堤地区において、重要な役割を担うアクセスルートが整備されました。 -
2020年東京国際クルーズターミナル供用開始
近年、レインボーブリッジをくぐれず、晴海客船ターミナルを利用できない大型のクルーズ客船が増加しています。
そのため、世界的な観光都市として、世界最大級の客船にも対応できるよう、レインボーブリッジ外側に新たな客船受入施設である「東京国際クルーズターミナル」を開業しました。 -
2020年中央防波堤外側 Y2ターミナルを供用開始
東京港では、港の機能強化、混雑解消を目指すため、中央防波堤外側地区への新たなコンテナふ頭の整備を推進し、中央防波堤外側Y2ターミナルを令和2年3月23日に供用開始しました。
14,000TEU級の大型船に対応した東京港で初の水深16mの高規格バースとなっています。Y2には、青海コンテナふ頭のA3ターミナルを運営していた事業者等が移転したため、A3の跡地を活用して青海コンテナふ頭の再編整備を進めていく予定です。