東京港の役割

東京港は、我が国における物流の拠点港湾として、
首都圏4,000万人の生活と産業活動に欠くことができない役割を果たしています。

あしらい

世界の物流を変えた
コンテナ

「20世紀最大の発明のひとつ」とも言われているコンテナ。
世界共通規格のアルミまたは鉄製の丈夫な四角い箱に貨物を詰めることで、輸送時の貨物の盗難やダメージが抑えられたり、全天候での荷役が可能となるなど、大量の貨物を安全、迅速に運ぶことが可能となりました。
また、輸送に使う箱を規格化することで、貨物輸送に必要な技術や設備が共通化され、輸送効率が飛躍的に高まりました。
その結果、物流業界にイノベーションが起き、現在の安全かつ安定で効率的な国際物流に発展していきました。

東京港は昭和42年にわが国はじめてのコンテナふ頭を品川に完成させ、コンテナ輸送革命の先端をきった港です。
その後、昭和46年から昭和50年にかけて大井コンテナふ頭8バースを相次いで供用開始し、これを契機に東京港は国際貿易港として大きく躍進することになりました。
現在、東京港には合計16のコンテナバースが稼働しており、ふ頭背後に立地する多くの物流センターと一体となり、ますます高度化する国際物流サービスを担う最前線基地となっています。

海上輸送の主流、
コンテナ船

貨物船の代表格であるコンテナ船は、ISO(国際標準化機構)で世界的に規格化された「コンテナ」に貨物を詰めて運ぶ船です。
コンテナだけを積むフルコンテナ船と、一般貨物やトレーラーも積むことができるセミコンテナ船があります。

私たちの生活や産業に欠かせない存在のコンテナ船ですが、その歴史は浅く、コンテナ船が本格的に利用されだしたのは1960年代に入ってからです。

コンテナ船が使われる以前の海上輸送は、貨物が規格化されていないので、積み込む際には貨物の種類や大きさ、隣接貨物の相性、貨物を降ろす順番などを加味して積み上げる必要があり、長年の経験が必要な大変な作業でした。

規格化されたコンテナを輸送に使用することで、従来に比べ安全かつ効率的な荷役作業が可能となり、コンテナ船の利用が開始されてから数十年で世界中に普及していきました。

コンテナの種類と大きさ

コンテナの大きさは国際的な規格(ISO規格)で決められています。最も使われているものは、20フィート型(長さ6.1m)または40フィート型(長さ12.2m)です。
40フィート型は大型観光バスおよそ1台分の大きさです。
また、コンテナの種類としては、テレビやカメラ等の輸送に使われる「ドライコンテナ」、水産物や農産物を運ぶ「冷凍・冷蔵コンテナ」、ワインや石油・薬品などの液体を運ぶ「タンクコンテナ」、機材や鋼材、材木などを運ぶ「フラットラックコンテナ」などがあります。

コンテナふ頭の作業

  • 1
    コンテナ船の入港

    外国からコンテナを積んだコンテナ船が到着。

  • 2
    ガントリークレーンによる
    コンテナ船荷役作業

    岸壁に設置されているガントリクレーンを用いて船舶からコンテナを吊り上げ、岸壁側でコンテナヤード内を走行している専用のシャーシにコンテナを積む。
    コンテナを積んだヤード内専用のシャーシが、コンテナヤードの決められた場所まで運送する。
    ※ストラドルキャリアを使って運送する方法もある。

  • 3
    トランスファークレーンによる蔵置作業

    トランスファークレーンがシャーシに積載されているコンテナを吊り上げ、適切な場所に保管する。
    ※ストラドルキャリアを使って運送する方法もある。

  • 4
    ヤード内でのコンテナの管理

    コンテナの蔵置位置はコンピュータによって管理されている。荷主に効率的なコンテナの引き渡しができるようにコンテナの行き先別、輸出入別、実入り・空コンテナ別などで区別されて配置、保管されている。

  • 5
    ゲートからコンテナの搬出

    荷主が手配したトレーラがコンテナをヤードに引き取りに来る。トレーラがゲートで指示を受けた場所まで行き、トランスファークレーンでシャーシにコンテナを載せる。ゲートでコンテナの検査などを受けた後に搬出。 ※ストラドルキャリアを使って運走する方法もある。